小林マツさんの命日ー志賀直哉先生とのご縁ー

6月23日は、志賀直哉さんの代表作「暗夜行路」に登場する隣の親切な婆さんこと、
小林マツさんの命日です。
お墓は、三原市のダルマの収集展示で有名な極楽寺さんにあります。

命日の今日　大雨の中お墓参りに行ってきました。
お線香の火がつかないかと思いましたが、お参りのひと時雨が小降りとなり
お参りができてありがたかったです。

マツさんは、桂馬蒲鉾商店初代　桂造さんのおばあちゃんにあたり、桂造さんは、当時マツおばあちゃんのお部屋に遊びに行っては、お隣の志賀直哉さんのお部屋におじゃましていたそうです。
尾道の千光寺山中腹にある三軒長屋が、志賀直哉さんが大正元年一年足らず尾道に暮らした場所です。
残念ながら　2020年3月31日閉館し、建物は残っておりますが、中への見学はできません。

最初の写真は、三軒長屋に最終日孫たちを連れて行き　お名残惜しんだ時のものです。
ご一緒したのは、志賀直哉さん文学愛好家そして長年こちらで見学者に志賀直哉さんと尾道にまつわるお話をしてくださっていた案内人の方々です。

4年の歳月がたち、何とマツさんの命日の前日6月22日、三軒長屋の扉が開かれました。
「建物と文学」をテーマにこの建物を使った取り組みが開始するキックオフの日、私もお話を聞かせていただきに三軒長屋に伺いました。

２枚目の写真は、昨日の三軒長屋での近畿大学建築科の学生の皆さんと、就実大学文化学部の小林敦子先生のお話の場です。

お寺の写真は、昨年のマツさんの命日にお墓参りした時のお天気の極楽寺さんです。

そして平成6年に作家の阿川弘之さんご夫妻と志賀直哉さんの二男直吉さんご夫妻が、マツさんのお墓参りに来てくださった時の写真です。

今も極楽寺さんに飾っていただいてます。
今日の雨の命日は、昨日の4年ぶりに志賀直哉さんそしてマツさんゆかりの三軒長屋を訪れることができた事を墓前に報告できて感慨深いものとなりました。

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