菜の花の名残りの時
菜の花の名残りの時 尾道より
志賀直哉さんの短編
「菜の花と小娘」に心寄せて
「菜の花と小娘」は、志賀直哉さんが高等科の学生の時代書かかれた作文が始まりだそうです。
「花ちゃん」と言う作文を何度も修訂を重ね作品に仕上げ、世の中に発表したのは1920年37歳の時。
私は90歳をお迎えの知人のお母さまからお話を伺い初めて読ませていただきました。
童話のようで絵本にもなりそうな作品だと思いました。
知人のお母様は、この作品に尾道の女学校時代の教材として出逢い、初めて自分の人生に希望が持てるようになったそうです。
そしてこの作品に出会ってから志賀直哉さんが大好きになられたそうです。
「一生懸命頑張って生きてると良い事があるんだ とこの時に感動したから今の自分があるんです。」
と言われました。
授業で担当の先生が心を込めて語られ、素晴らしい授業をしてくださったお陰だとも言われました。
この作品の最後の文章です。
「菜の花はどんどん延びました。
そうして、今は大勢の仲間と仕合わせに暮らせる身となりました。」
この作品から3月11日のことウクライナのことまでも思いを馳せました。
文学の力を尊びたいと改めて感じました。
#尾道
#尾道暮らし
#志賀直哉と尾道
#菜の花と小娘
#文学の町尾道
この記事へのコメントはありません。